6月30日
アニメ上映会「十六地蔵物語」
「憲法9条の大切さを地域の人たちと共に考えて行きたい」と吉野川市9条の会の山川の有志で、地元が生んだ偉大な児童文学作家の原田一美さん原作のアニメ「十六地蔵物語」の上映会をしよう、まずは71の自治会をひとつから始めよう!ということになった。何とも壮大な(気の遠くなるような)計画だ。しかし、山川組は想いが強く行動派の集まりだ。まずは、自治会長が3月の設立総会に参加してくれた「町」という自治会から始めることになった。チラシづくり、会場の予約、2人組5班に分かれての全戸ポスティングに全戸訪問、「一生懸命話せば、必ず誰かは参加してくれる」「他の地区から動員はせず、なるべくその自治会の一般の人に来てもらおう」と、スタッフは手分けして汗をかいて頑張った。時間をつくって親友のMちゃんと二人一組で担当の32件を2回まわった。
当日は地元の人たちが子どもたちもあわせて15名参加してくれて、地域外の人が7名、スタッフが8名計30名の参加で目標をクリア!
「十六地蔵物語」は、大戦中大阪から貞光に疎開し、お寺に住んでいた子どもたち16人が火事で死んでしまうという本当にあったお話だ。昼間は元気に遊んでいても、夜になるとお母ちゃんに会いたくて布団の中で泣いている9歳の子どもたち。日本人も朝鮮人も、みんな仲良く、初めわだかまりのあった貞光の子どもたちも大阪の子どもたちも、すぐにうち解けて仲良くなっていく様子がほほえましいのだが、幼いいのちを落としていく。何度見ても悲しい話だ。
この日は近くに住んでおられる86歳の元教師の女性が来て下さったのだが、彼女は当時この貞光で教師をされていたという。自分が担任をしていた大阪からの疎開の子どもは「たとえ危険でもそばに置きたい」ということで帰っていったとか。「みなさんならどうしますか?」と問われて、当時の親たちに辛さが身近になった。火事で死ぬとわかっていたなら、そばに置いていただろうし、子どもだけでも助けたかったので泣く泣く疎開させていたのだろう。戦争とは愛する人たちと別れることだ。そしてそれは永遠の別れとなるかもしれないのだ。
30分のアニメのあとで、平和のことを話し合った。「憲法9条の内容をよく知らない」と言われた。国民投票に備えて、みんなで共に考えていこう、という想いを強くした。
この日は参加費を100円集めて、上勝の柴田さんが焼いている9条クッキーを食べながらの茶話会とした。クッキーはとってもおいしかった。みなさんもいかがですか?
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