2月7日
県民ネット県政報告会 〜イラク問題で無力感に陥っているあなたへ〜
会派の県政報告会を徳島市で行ったところ、
会場から溢れるほどの方が参加して下さった。
ありがとうございました。
(今後は那賀郡や麻植郡でも行う予定です)
一人の報告持ち時間が15分で、十分に想いを伝えられなかったので
言い足りなかったことをお伝えしたい。
人権対策特別委員会の報告で、最大の人権侵害は戦争ではないかという思いがあり、空しくなるときがある、と報告した。
人権対策委員の半数以上が、イラクへの自衛隊派遣に反対する意見書に反対したのだ。
9.11から現在まで、世界で1000万人以上の人がイラク攻撃反戦デモに参加し、盛り上がったにもかかわらず、3.20に攻撃が始まった。
(同じ日に県議会が大田知事を不信任し、イラク攻撃の始まりと同じく私の県議選立候補の動機となった。戦争を決めるのは一部の政治家だから。)
日本でも、この2ヶ月、あれよあれよという間に自衛隊が派遣されてしまった。各地で大小のピースウォークなどが行われたし、徳島でも仲間が「ピース・クリエイション」をつくって何か平和に向けてのいい方法はないかと模索している。
しかし、「戦争に荷担するのは嫌だ」というごく当たり前の多くの一般市民の気持ちとは裏腹に「国際貢献」との小泉首相の大きな声に、世論もいつの間にか容認のパーセンテージがじわじわと多くなってきている。
自衛隊でなくNGOに国際貢献をさせれば経費は10分の一ですむという声も聞こえている(夫です)。この「世論もいつの間にか・・・」というのが一番コワイし、無力感が押し寄せてくる。
報告会で「平和」の問題について本の紹介をした。
「戦争をしなくてすむ世界をつくる30の方法」
私のように無力感に襲われているあなたにぜひ読んでほしい本だ。
「平和をつくる17名が執筆。代表者の田中優さんは東京の区の職員で、地域のごみ問題をやっているうちに、ごみ問題と第3世界の問題など全ての問題は根っこでつながっていることに気づく。
ミハエル・エンデの提唱する地域通貨の可能性に目をつけ「未来バンク」という市民の銀行までつくったすごい人。徳島にも一度来られて何かのシンポでパネラーとしてご一緒し、以来、年1,2度メールをやり取りしている。彼の奥のふか〜い話に誰もが引き込まれていく。今年中にもう一度徳島に来ていただき、多くの人に話を聞いてほしいと思っている。第十堰についてもコメントあり
「戦争を止めたいと思うけど、止められない。どうしたら止められるのだろう。今すぐ止められないなら、気長に活動していくしかない。
イラク戦争が「最後の戦争」になる保障はなく、むしろ次の戦争、次の戦争に続いていく可能性のほうが高い。だとしたら無力感に立ち止まるのでなく身近な普段の生活に近づけて次の戦争を防ぐ方法を考えてみよう。」
まだまだやることはたくさんあるよ、と気づかせてくれる。
たとえば戦争は私たちの買い物や貯金によって支えられてる部分も多い。
「通販生活」が環境破壊に荷担する会社の製品を扱わない、とか、
フェア・トレードで商品を買うことで物質的に貧しい国に働き不当な賃金で過酷な労働を強いられている人たちの社会の改善に寄与し、戦争のきっかけになるものの芽をなくしていこう、とか
金融機関に預けた自分のお金がどういうところに融資(または投資)されていて、それは戦争に使われていないか調べる方法も書いてある。
「あなたの預けたお金が銃弾となってイラクのこどもたちの胸を貫通している、かもしれない。」(抜粋)そうだとしたら本当に辛い。
私たちは社会の仕組みの中で蜘蛛の巣にかかったようにあがくしかないのか?
絡まり合った糸を少しづつでもほぐしていくための30の方法。
例えば他には、食料を自分でつくろう!
「戦争で裁判を起こそう!」というのもある。
(池住さんの市民訴訟がそうなんだな。)
省エネと自然エネルギーの事業を起こそう!
これは、2月4日に朝刊で見てその夜発足し、
早速会員になった「徳島県バイオマス研究会」の試みが当てはまる。
今も究極単純な木質バイオマスの薪ストーブが燃える部屋で
第十堰の一連の民主主義への運動もそうではないか、と気づく。
私たちが目指している環境と共生する循環型社会をつくっていくことは
そのまま平和な世界をつくることになるのだ。
本は『戦争をしなくてすむ世界をつくる30の方法』1300円+税。
ミスチルの桜井くんも推薦しています。
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