6月23日
国政に夢を託して(ある友人に宛てた手紙より)
今日の徳島は久しぶりに梅雨らしいどんよりした天気、そんな中、紫陽花が美しく風に揺れています。日頃はすっかりご無沙汰しています。お元気ですか?
昨年の統一地方選で県会議員になって1年が過ぎましたが、最近のイラク問題に象徴されるアメリカを中心とした世界情勢、日本を戦争できる国家へと導く数々の法案(国旗・国家、通信傍受、国民保護、有事法など)があっさりと通っていく国会の状況、未来を思うと暗い気持ちになってくる今日この頃です。
私が政治の世界に首をつっこむきっかけとなった吉野川の住民投票運動に、何度も精力的に応援に駆けつけてくれた国会議員がいました。
当時超党派でつくった「公共事業チェック国会議員の会」代表、木枯らし紋次郎こと中村敦夫さんです。
中村さんはいわゆる「タレント議員」ではなく、キャスター時代に世界60カ国以上をまわった経験から、世界の状況、その中での日本の現状と進むべき道、を賢く見極め、しっかりとした信念を持って全国各地の市民運動と手を携えて走り続けてこられた人です。
2大政党制に近づく弊害か、憲法9条さえ危うくなりそうな今、政治の第3極、「環境と平和」を旗印にした政党をつくろう!と、10名の仲間と共に政治生命をかけての勝負、既成政党に挑戦状をたたきつけました。
10名は、それぞれの地域で地道に活動をされてきた方ばかりで、私が応援している藤田恵(ふじためぐみ:男性)さんは、徳島の木頭村という人口2000人以下の小さな村の村長として、国や県を相手に1歩も退かずにダム反対運動をされ、建設中止を勝ち取られた立役者です。謙虚な努力家、小さな身体に大きな闘志、そして少年のような純粋な心を持った方でとても尊敬しています。
中村さんや藤田さんのような人ばかりが国会議員になったら、どんなにいい国になるだろう、と夢を見ますが、政党組織のない中での国政への挑戦は大変難しいようです。
しかし、未来の国会に一縷の望みをつなぎたいです。
と言って、お金のない組織のない地盤のない私たちは、知人から友人へ、手紙やメールなどで地道にネットワークを広げること以外に方法がありません。いつもの人たちがいつものやり方で運動をして、政治に無関心の人が増え続ければ政治が変わるはずもありません。
私がここ数年、何度か選挙に関わってきて思うことは、
今、社会が変わるためには普通の人が政治に関わることが大事だし、それ以外に政治を変える方法はない、と思っています。「政治に関わる」といってもそんなに大げさなことでなくてもいいのです。
家族や友人など身近な人たちと政治を話題にし、ちょっと考えて、そういう人たちを増やしていくこと、
自分で考えて行動する人を増やすこと、それが一部の政治屋や官僚や大企業の利権の道具になっている政治を、まともなものに変えるための遠回りのようで一番の近道のような気がするのです。
どうか、インターネットなどで、「みどりの会議」「藤田恵」「中村敦夫」など検索していただき関心を持っていただけたら嬉しいです。
長い文章を読んでいただいてありがとうございました。
最後になりましたが、鬱陶しい季節、お身体、ご自愛下さいませ。
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