5月23日
NPO法人吉野川みんなの会の第1回定期総会に参加しました。
「みんなの会」は吉野川の住民投票の「可動堰No!」という結果を受けて、「治水は流域全体で考えていこう」と可動堰に代わる代替案をつくることを大きな目的のひとつとしてできた会です。責任をとらない行政や政治家と違って本当にまじめでひたむきなそして夢のある楽しい会。
「ビジョン21」という大学の先生たちからなる専門化チームの調査研究費として3年間で3000万円が必要。そのうち半額は徳島市が助成してくれる(県がやろうとした大型公共事業に住民がNoと言い、その代替案づくりに市が助成するのだからすごい!)ことになっている。
緑のダムの調査研究をしているのは全国で2つ、長野県行政と徳島のボランティア団体。これもすごいことだ。
今年は、あの藤本さんデザインの「吉野川カード」なるクレジットカードも登場するらしいので、資金集めに拍車がかかることだろう。カード会社の人たちが出席していて、「社会の役に立てる」ことが本当に嬉しいようなことを話していた。本音のようだった。
そう、みんな社会の役に立ちたいのです。きっと土建屋サンたちも。自分の仕事に誇りを持ちたいんじゃないかなあ。森を育てることでそういう世の中にシフトしていけたらいいですね。
もうひとつの会の目的は、川遊びによってたくさんのことを子どもたちに伝えること。それは「自然のすばらしさ」だったり「無条件の楽しさ」だったり「優しくて厳しい生き方をしている大人たちの姿」だったり。とにかくその子が感じるままに学んでくれたらそれでいい。子どもたちはみんなすばらしい感性を持っているし、川にはその感性に十分すぎるほど訴えかける何かがあるのだから。
「第十堰水辺の教室」「吉野川自然教室」そして吉野川シンポジウム主催の「川の学校」も、毎年約30名の卒業生を出し、その第1回目、2回目の卒業生が今年はじめのプログラムにやっぱり来ていたとか。
一度川の楽しさを体験したら生涯忘れられないのでしょう。
大田さんの知事選挙で圧倒的な金と縛りと圧力に破れたばかりの私たちだが、数年後、この川ガキたちが確実に大人になったとき、必ず徳島は変わる!!という希望を与えてくれる気がしたのは私だけではなかっただろう。運営に関わるスッタフのみなさんに敬意を表します。
吉野川みんなの会 http://www.daiju.ne.jp/
吉野川シンポジウム http://www.yoshinogawa.info/
吉野川自然教室 http://www11.ocn.ne.jp/~tenagaab/
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