7月7日
イリーナ博士の実験〜遺伝子組み換え大豆のラットへの影響
ロシア科学アカデミーの研究者イリーナ・エルマコヴァさんの全国6カ所講演のひとつが徳島市内であった。主催はコープ自然派徳島と全国実行委員会。イリーナさんのチラシの写真はちょっと恐そうな厳つい女性研究者、という感じだったが、ホンモノの彼女はとても気さくでぽっちゃりとかわいい女性だ。
交配2週間前から雌のラットに遺伝子組み換えの大豆を5グラム与えつづけ、(他にはおなかいっぱいの普通の餌を与えた)対照群のラットと生まれる子どもの死亡率や体重を調べた。
子どもの死亡率は55.6%!!
ラットの数は実験群が6匹、対照群のうち普通の餌だけを食べた陽性対照群のラットが3匹、遺伝子組み換えでない大豆の餌を5グラム追加した在来大豆対照群のラットが6匹。3群とも平均1匹あたり11匹の子どもを産んだ。ところが、陽性対照群や在来大豆対照群の子どもの死亡率約6%に対し、遺伝子組み換え大豆を5グラム混ぜた餌を食べたラットの子どもの死亡率はナント55.6%!!あまりにも明らかな結果だった。
もちろん、実験のラットの数が少なすぎるのでないか、というのは誰もが思う感想。イリ−ナさんは、これを予備実験として、もっと多数のラットで他の研究者にも実験をして欲しい!と呼びかけているのだそうだ。しかし、この10ヶ月間、ロシアでの各地の講演で追加実験を呼びかけてきたが誰もやろうとしないという。理由は
・遺伝子組み換え作物が手に入らない
・スポンサーがつかない
・企業から圧力をかけられる、
ということだ。だから日本でもこうやって誰かが実験をしてくれるように講演しているのだという。
人の命や健康より、経済を優先してきた日本。水俣病、薬害エイズなどがその例だ。遺伝子組み換え食品はいくら避けようとしても、家畜の餌のトウモロコシや、みそ・醤油の原料の大豆にも入っている。すべて国産なら良いのだが、それぞれの自給率は5%以下だったと思う。人体実験をさせられるのはイヤ!遺伝子組み換え作物を作らせない県条例をつくりたい。
左:陽性対照群のラットの産んだ子ども(生後19日)
右:遺伝子組み換え大豆を食べ続けたラットの産んだ子ども(同20日)
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