4月16日
上勝町で菜種トラスト
遺伝子組み換え問題情報ネットワークの活動の一環としてナタネトラスト運動をやっているという、上勝町のパン屋さん、柴田さん宅へ。
上勝へは片道2時間、80才のおばあちゃんから就農希望で千葉県から山川に越してきたばかりの22才の青年、11才のリサちゃんを含む6人の有志で山川から出かけて行った。
ナタネトラスト運動とは、遺伝子組み換え食品(以下GM食品)の安全性に疑問を持ち、栽培に異議を唱える人たちが、「この畑は遺伝子組み換え作物を作らないよ」という意思表示としてGM菜種フリーゾーン宣言をし、そういう場所を各地で増やしていこうという運動だ。
柴田さんの3アールほどの畑には、昨年の連続台風の影響でやや生育が悪いというものの、可愛らしい黄色の花をいっぱいにつけた「いちめんのなのはな」。
お昼までの約1時間、草取りを楽しみ、午後は、菜の花花見会と称して、本場インドのマメとジャガイモのカレーとプーリーで昼食。
見晴らしの良い山の斜面に立つ柴田さんのログハウスの庭で、がやがやと楽しいひととき。
プーリーとは小麦粉を練ったものを伸ばして菜種油で揚げたもの。国産の全粒粉とあってなかなかの味だった。
午後からは、「フリーゾーンです。」という看板を立てる作業。看板は柴田さんの力作だ。看板の前で記念撮影。
GM作物のことは、NO! GMO Campaign WebSiteの遺伝子組み換え入門を参照。
実際にアメリカでは38人の死者、1600人の被害者が出たトリプトファン事件がある。
安全性の確立されていないものは食べたくないのが当たり前。
スーパーには、大豆を使ったみそ、醤油、豆腐などほとんどの製品に「遺伝子組み換えは使っていません」という表示がある。ところが大豆は約95%以上をアメリカからの輸入に頼っていて、アメリカではGM大豆が栽培されているので、どれにどれだけ混じっているのかわからないという。
原料が国産大豆100%でない製品には、実際には数%のGM大豆が含まれているということだ。
経済委員会の視察で、御殿場の「さとの雪」工場に行ったときそのことを質問したが、担当者は「当社の大豆にはGM大豆は使われていません。」と答えたが、実体は不明だ。
大豆の自給率を増やそう!という大豆トラスト運動により自給率が2%から5%に改善されたようだが、また下がり気味だということだった。
ちなみにわが家のみそはこの日午後の学習会講師、山川在住で脱サラ百姓作家:今関知良さん作、種から自家栽培の大豆による手作りみそ。フルーティでとてもおいしい。
昨年6月に茨城県鹿島港周辺の道路脇にGMナタネが自生していることを農水省が発表し、今後、各地で汚染被害が起こることが心配され、ナタネもトラスト運動をということで、全国キャンペーンの一環としてこの日のイベントが行われた。全国の運動のシンボルマークもお目見えした。ワッペンもある。(写真参照)
ところで、日本有機農業研究会は「防ぐ方法としては、毎年続けてナタネは栽培しないことと、自生しているものを刈り倒すことだ」と言っている。どうしたものだろう・・・。
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