9月末の一般質問で「旧井川町の井内谷川流域の人たちの簡易水道の源流が、多美農場から溶け出した多量の未完熟堆肥により汚染されているため、水道の水を飲めない人が沢山いる」と取り上げたところ、農林水産部長、県民環境部長が早速調査に行ってくれたようで、「流れ出す水も濁っていないし、作物も育っている」というその後の環境委員会での答弁だった。
そこでこの日、「たたかう住民とともにゴミ問題の解決をめざす100人の弁護士の連合会」(正式略称:ゴミ弁連)の代表、梶山正三弁護士(理学博士でもある)といっしょに現場を訪れた。
最も堆肥の多く捨てられたところについて「ソルボが良く育っていた」という委員会での理事者答弁のあった場所には、雑草がよく繁り、申し訳程度にソルボがあっちにボソッ、こっちにボソッという感じで生えている。半年前にあった農地のまわりの溝(農地を通り、濁った水を一旦貯めるため?)はなくなり、代わりに立ち入り禁止のロープが張り巡らされていた。
農場直下の沼地、井内谷川の状況は初めて訪れたときと同じ、朱色に染まって「血の川」のようだった。水質検査で基準値以下でも、水道水源としての基準値には抵触するのではないか、との梶山先生の指摘。この色を見た人はさすがに水を飲めないと思う。安全だと言いきるのなら、言った人は毎日飲めるのか?
この場所に是非入ってテレビ中継してほしいと強く思う。