10月25日
恐い遺伝子組み換え作物〜県の正念場 近し!〜
9月議会に「食の安全・安心条例」案が提出された。パブリックコメントを募集し、11月議会で承認を得る予定のようだ。遺伝子組み換え作物(以下GM作物)については、「他の作物との交雑・混入の防止に必要な措置を講ずる」という表現になっていて、試験栽培を容認するカタチだ。
今後徳島県は、11月議会に条例最終案を提出し、認められれば遺伝子組み換え食品についての「ガイドライン」を年度内に作成の予定らしい。混雑、混入を実際に防止するにはよほどの厳しい規制をしなければ難しく、県にどこまでやる気があるのかざっくばらんに意見交換が出来たらと、徳島県遺伝子組み換え情報ネットワークのみなさんと、徳島ブランド戦略課課長、担当職員が意見交換会を持った。
新風の庄野県議と県民ネット豊岡県議も同席。課長は徳島の農産物を県外にアピールするべき立場から温厚な感じの営業向けの人物と見た。この日のメンバーはネットワーク代表の春田さんと事務局で農家の三木さん、上勝で無添加パン屋さんを営む柴田さん、コープ自然派生協の理事長 環さん、山川町の友人で有機農家兼作家の今関さん。(今関さんはこの10月に新作を出版したちょっとした売れっ子作家。ユーモア溢れる面白い作品が多いが、最新作「ボクはイジメられっ子?ともちゃんの太平洋戦争」は反戦もので、「少年H」に負けないおもしろさだ。Hよりちょっと年下の少年のお話。是非読んで下さい。一気に読めます。)
担当課の話では、「締め切ったパブリックコメントも総務課からまだとどいていないし、GM作物について県民からどのような意見が出されたか把握していない。ただ、罰則付などあまり厳しい条例となると、国からたたかれるだろうな。」ということだった。
これまで試験栽培が行われた地区では、いずれも風評被害の心配など、で住民の大きな反発があり、条例制定に至っている。(北海道、滋賀、新潟など)
推進派や国は安全だと言い、花粉症に効き目のあるイネの開発など人類に必要な科学技術の発展の一つだと主張するが、いくら国が安全宣言をしてもこれまでの前科から、信用できないことはいうまでもない。
現にアメリカの「L−トリプトファン事件」では38人の死者まで出ている。消費者は敏感でスーパーの大豆製品にはほとんど「遺伝子組み換えを使っていません。」の表示だ。そうしないと売れないからだろう。
実際は、5%以下の含有率なら「入っていない」と表示されているという話も聞いたことがある。そうなら、知らないうちに食べているのだ。輸入の大豆は95%だし、アメリカ大豆の数%は組み替えだから。
GMは、種子メーカーの世界戦力であり、最後には大きな会社が世界の食糧を征服するようになるのだろうか?いやいや、ヨーロッパは頑張って組み換え作物をSHUT OUTしているし、この日に県庁を訪れたメンバーも県職員顔負けの勉強をしていて、職員が「カルタヘナ法と食品衛生法に基づいて」と説明すると「いやいやカルタヘナ法では・・・」とすぐに反論出来るのだから、担当もタジタジ。
担当課に言われるとハイそうですかと、すぐに納得しがちな日頃の自分が恥ずかしくなる。「私たちの暮らしは私たちが守る。」と食の生産や流通(農協)、消費の現場で頑張っている人たちは強い。条例やガイドライン制定はこれからだ。徳島県が本当の意味の市民参加を受け入れるかどうかGM問題でも問われている。
太陽と緑の会復活大作戦〜最後の駅前募金〜
その後、夕方は恒例の駅前募金活動へ。順調にお金が集まり、目標の2000万円まであと少しという。駅前はこの日が最後。あとはヴォルティスのシーズン最終戦12月3日だ。
この日は7名の世話人が全員集合、あと作業所メンバーが3人。1時間で12882円のお金が集まった。感謝。ひとり時給1288円也。
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