12月6日 そうだったのか!!〜憲法について新しい発見〜
憲法講演会「憲法は誰のものか?」小森陽一氏(東京大学教授)
実はこの講演会、翌日に大事な農林水産の委員会を控えていたので、残念ながら参加できなかった。参加した会派の会長の本田耕一さんが、「とても良かったよ。この本の通りのことだったから読んでみたら?」と『憲法は誰のものか?』 というブックレットを貸してくれた。
憲法を守るべきは誰か
恥ずかしながら数年前までノー天気な主婦であった私は、
・憲法は法律より上の決まり(これはあっている)
・憲法も法律と同じ、国民が守るべきことが書いてある
という認識だった。
ところが小森さんは教えてくれた。
第99条「憲法尊重擁護の義務」に書いてある。
憲法を守るべきは
「天皇または摂政および国務大臣、国会議員、裁判官、その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負う」
小森さん曰く「一人一人が主権者である個人が国家に縛りを掛ける最高法規が憲法」なのだ。だから国家(国会議員を含めて)がこれを変えることはおかしい話なのだ。
それで第96条で
「この憲法の改正は、各議院の総議員の3分の2以上の賛成で、国会が、これを発議し、国民に提案してその承認を経なければならない。この承認には、特別の国民投票又は国会の定める選挙の際行われる投票において、その過半数の賛成を必要とする。」と決めてあるのだ。
しかし、憲法改正に当たって今は国民の過半数の賛同を得られないだろう。各地で憲法を守ろうという草の根の活動が盛んである。
徳島ゆかりの三木睦子さんや井上ひさしさん、大江健三郎さん梅原猛さんなどが発起人となって全国で活動を展開している「9条の会」の集会では、各地で大きな会場に入りきれないほどの人が集まっているようだ。
だから、教育基本法を改正して、改憲に賛成する人々を作り出そうとしているのだ。
自民党の教育基本法改正案では、
「第1条 教育は、人格の完成をめざし、平和的な国家及び社会の形成者として、真理と正義を愛し、個人の価値をたつとび、勤労と責任を重んじ、自主的精神に充ちた 心身ともに健康な国民の育成を期して行われなければならない。」から、「平和的な国家および社会の形成者」「真理と正義を愛し」「個人の価値をたっとび」などが削られているし、
教育基本法改正促進委員会という議員連盟の最高顧問、民主党の西岡武夫参議院議員が、 「お国のために命を投げ出しても構わない日本人を生み出す。」「お国のためにいのちをなげだすことをいとわない機構、つまり国民の軍隊が明確に意識されなくてはならない。この中国民教育が復活していく。」と述べた衝撃は大きかった。
戦争で多くの犠牲を払った経験のある国の人間の言葉とは信じられない。
ああ、恐ろしいことだ。
何かせずにはいられなくなって、この頁を作りました。
あなたの周りの人に是非伝えて下さい。
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