2月27日
教育基本法改正〜もう一つのポイント〜
「教育基本法改悪を阻止するために・・・今やるべきことは」という演題で、松山大学の大内裕和さんの講演をきく。
教育基本法改正について、これまで「愛国心」を入れるor入れない、がマスコミでクローズアップされているけど、もう一つの重要なポイントを教わった。
第10条 教育は、不当な支配に服することなく、国民全体に対し直接に責任を負って行われるべきものである。
という現項目が、与党の改正に関する検討会の中間報告では
第10条 教育行政は、不当な支配に服することなく、国・地方公共団体の相互の役割分担と連携強化の下に行われること。
となっている。「教育は」という主語が、「教育行政は」に変わることによって、その意味は全く逆になるではないか?!戦争という間違った国策などによって、国家や行政という権力から教育そのものが守られるために過去の反省を持ってつくられたこの項目の主語が、権力の側である「教育行政は」となると、それを批判する市民運動や組合活動が「不当支配する側」になってしまう。
たった二文字を追加するだけのマジック、いったい誰がこんな姑息なことを考えたのか?
改正案の上程が与党の思惑より遅れているのは、大内さん初め、高橋哲哉さん、小森陽一さん、三宅晶子さんらが、毎週末講演活動を続け(ナント1年48週土日講演しているそうで、2日×4人×48週で、年400回もの講演が全国どこかで行われている計算)、各地で運動の輪が広まっているからだという。
東京都の公立学校卒業式などの日の丸・君が代問題で、200人近くの教職員が処分されたことに対しては、かえって一般都民の反感を呼び、教育基本法改悪に対して共感が広がっているとか。
今年3月4日の卒業式が楽しみだと言っていたけど、ちょっと心配・・・。
「来年の予算審議のあと、5月か6月に改革案を上程させなければこちらの勝ち。今が勝負時、今が頑張り時」と、とっても元気な大内さん。ウィークデイは大学の講義、土日は毎週講演と休みナシできついだろうな。かなり深刻な話をユーモラスに楽しく語ってくれた。
私も1人でも多くの人にこの話を伝えようと思います。
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