吉田ます子のでんでん日誌 |
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活動日記 2011年5月4日 |
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4月5日 昨年も参加した、川島町を中心とするボランティアグループ、「サムタイムス・ボランティア」の恒例行事、「毎年4月の第1日曜日に川島〜美郷のチェリーロード約2kmを、ごみを拾いながら歩いて、且つお花見も楽しむ」に行ってきた。 事務局のお世話をしてくださるKさんというステキな女性には、前の統一選で知り合った。なんと、私の高校(宮崎県立妻高等学校*女子高ではありません。妻という地名があるのです。)の先輩だという。当時、市という自治体では九州で一番面積の広かった宮崎県西都市で唯一の県立普通科高校で、かつては東京大学にも合格者を出し、私のころは県でベスト4以上の運動部も多く、「文武両道」だったのだ・・・。 「お里はどこか」と聞いてみたら、なんと私の実家から直線距離100~200m!私が5歳のときにすでに徳島へお嫁入りされているので面識はなかったが、結婚して45年も徳島に住みながら未だに西都弁の抜けない優しい姉御肌の彼女とすぐに仲良くなった。料理上手の彼女から「お弁当は持ってこんでいいよ!何かリクエストある?」とのお誘いに、「行きます!行きます!!」と花より団子派ゆえに一つ返事。週間予報で雨だったこの日はいいお天気となった。 気候変動の影響か、ソメイヨシノの開花はずいぶん早かったが、その後の花冷えのおかげで4月5日はちょうど満開、本当に美しい道々、きれいな空気に心地よいウォーク、体中の細胞に酸素がいきわたっていく感じだ。
しかし、しかし、谷底を見ればここも、あそこもごみの山、「これが人間のすることなのだ」と今年もまた、暗澹たる気持ちで2時間ごみを拾いながら歩いた。参加者は6歳のあかりちゃん、3歳の弟を含めて19名。軽トラに積みきらないほどのごみが集まった。その後のみんなの手作りの持ち寄りのお弁当は美味しくて「来年もまたみんなでやろうね!」と誓い合った。
ごみ問題の焦点その1:リサイクル料金のとり方 山中の不法投棄には、家電製品が多いが、家電5品目(TV、エアコン、冷蔵庫、洗濯機に昨年パソコンが加わった)はごみに出すときにリサイクル料金を課されるために不法投棄されやすい。もし、リサイクル料金を購入料金に上乗せし課したとすれば防ぎうることなのに、そんな簡単なことが出来ない。日本の政治が如何に企業よりにつくられているか、ということ。 その2:製造者責任、排出者責任 また、全国各地で問題になっている不法投棄された産廃を撤去する壁になっているのがその撤去費用。不法投棄した当の業者は倒産しているケースが多く、撤去費用が出せないのがほとんど。産廃を出した企業にも排出者責任を負わせる必要に迫られる。そうすることで、廃棄物の出にくい製品の開発も進むだろう。 その3:産廃特措法 平成24年までの時限立法で、国がその撤去費用の半分を持つという、産廃特措法。滋賀県では撤去に10年の歳月がかかると見積もられており、特措法を適用できないため、数百億円を県が全て持つのは困難なため、嘉田知事は公約を実現できず悩んでいるようだ。彼女はそれでも住民の前に出向いて説明を重ねているが、けして住民と会おうとしない徳島県知事と比べるとずっと良心的。この特措法の期限も延長する必要があるだろう。 この後のことだが、4月19日に行われた、しらさぎ台住民たちの学習会に参加した際、NHKのクローズアップ現代で取り上げられたこれらの問題点を話し合った。県が産廃の不法投棄を認めようとしないのは、認めてしまえば、撤去しなければならず、県にはそのようなお金がないためだ、という見方もある。(私もそう思う一人だ。)そうであるならば、住民の一人として、住民の生命を守る仕事をしてほしいと行政の体質改善を訴える一方で、法律改正の必要性を意識していくべきだろう。もちろん、基本は関心を持ってくれる人々を増やしていくこと。 |
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