5月3日
心に残った上映会〜「六ヶ所村ラプソディー」山川のアメニティセンターにて〜
美郷で半自給自足の生活をしている青木さん夫妻が企画した上映会。ずっと見たかった映画です。「鎌仲ひとみ監督のミニ講演会」「地球にやさしい市」や「大村和生さんライブ」など楽しいイベントと共に開催されました。吉野川市9条の会(毎月9日の朝に国道にのぼりを持って立っています。土日の場合は金曜日に変更)も急きょ共催を決めました。
再処理工場についての誤解
私たちは、まるで空気のように、ごく当たり前に電気を使って生活しています。その電気の約3分の1は、原子力発電によって作られていますが、発電によって必ず発生する「核のゴミ」の最終の捨て場は、現在どこにもありません。有害な放射能を何百年、何万年、何億年も出しつづけるのですから、引き受ける自治体がなかなか現れないのも当然かもしれません。原子力発電が「トイレのないマンション」にたとえられる所以です。
今、その核のゴミからプルトニウムを取り出す再処理工場として日本で唯一、青森県の六ヶ所村があります。(さらにはそのプルトニウムによる普通の原発よりきわめてリスクの高い発電を世界で初めてやろうとしているのが四国の伊方原発!!)
六ヶ所村では工場の試運転が3月末に始まり、8月には本格稼働の予定です。私は、再処理工場について、事故のリスクが高すぎるので反対だけれど、安全に運転されれば、まずは急な心配はないと思っていました。しかし、それは大きな間違いで、この工場が稼働するだけで、海には、普通の原発の1基が1年で出す放射能を、たった1日で放出すると言われているそうです。三陸の豊かな海は魚の宝庫です。海流にはがきを流す実験では、千葉県まで流されたことが確認されています。また空には、チェルノブイリ事故の時の10倍の放射能(クリプトン比較)を放出するそうです。大気中の放射能は農産物を汚染します。
中立は賛成と同じ
この映画は過疎の六ヶ所村で生きる「容認派」「反対派」と呼ばれる人々へのインタビュー形式で構成されています。様々なことを考えさせられる上映会でしたが、六ヶ所村で有機農業を営む女性の言葉が印象的でした。
「中立っていうのは一番楽だけれど、そして自分もかつて中立だと言って何もしなかったけれど、ある人に「中立は「賛成」と同じことだよ」って言われて気がつきました。反対なら反対と言わないと、どんどん計画が進みます。何もしないことは賛成しているのと同じなんです。」
鎌仲監督(とてもステキな女性です!)のことば、
「日本人1億2千万人ほとんどが、大リーグのマツイ選手やイチロー選手のことを知っているが、いったい何人の人が六ヶ所村のことを知っているだろうか。原子力を導入した時に、危険な核のごみが出て、私たちの子孫が未来永劫この危険なモノを管理していかなければならないことなど、国民は説明を受けていないのでは?私たちは今、改めて将来のエネルギーを選択する岐路に来ているのではないか」と。
選択するためには、正しい情報が必要です。原子力関係の資料、私の事務所に多数おいています。ご活用下さい。そして身近な人たちに伝えていきましょう。

鎌仲ひとみ監督と

大盛況の地球にやさしい市

有機農業と平和運動の宮崎路子さん

二本・マイ箸協会も出展
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