5月12日
いい本に出会いました。
「クマともりとひと」〜日本熊森協会〜
平和活動家:きくちゆみさんのブログで発見しました。

日本の奥山が荒廃し、クマやイノシシなど野生生物が里に出現、クマは絶滅寸前!この現状を知って行動した尼崎市の中学生たちの実話です。彼らは猛勉強し「森を残し、全生物と共存しなければ、人間も生き残れない。」という、最も大切な命題に気付き、署名のため各戸を訪問し、街角に立ち、市役所、県庁、環境庁(当時)を赴き、行動することで、まわりの大人たちを動かしていきます。
植樹祭で天皇が手植えする木を針葉樹から広葉樹にも変えさせました。知事に直訴が叶い、思いを伝えるために、何度も何度も練習を繰り返します。彼らを受け持った理科の先生が書いた本なのですが、彼女はこう言っています。「今、日本の学校がうまく作動しません。学校が悪い、先生が悪い、親が悪い、いろいろ言いますが誰も悪くないことがわかりました。世の中があまりにも豊かになりすぎて、子どもたちが、どんな努力をしてでも獲得したいと思える崇高な志を持てなくなったからです。高い志を持った瞬間から子どもというものは、勉強しろなんて言わなくても、どんどんし始めることを知りました。いじめ問題もなくなりました。」
森を失った文明は滅びていくという歴史的事実があります。私が議員をした4年でもずいぶんこの徳島県で鳥獣被害は拡大しました。那賀川流域は毎年のように渇水が続いています。森の衰退がじりじりと進んでいるのです。多くの人が知ることが問題解決の第1歩です。この本はそのためのすばらしい道具になると思います。
1冊100円で、すぐに読めるブックレットです。一般書店には売っていません。感動のあまりたくさん購入しましたので、興味のある方、必要な方は是非ご連絡下さい。

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