1月25日
不都合な真実を知らせよう!~みんなの力が結集した上映会~
ノーベル平和賞で話題になった映画を見てもらうことで、地球温暖化対策の緊急な必要性を認識してもらい、徳島からアクションを起こすきっかけにしよう、と企画された上映会。会場である県郷土文化会館の大ホール(耐震改修工事を終えて新しくなった)の定員は800名。チケットの有料販売が出来ないという上映規則のため、当日ふたを開けるまで、どれくらいの人が見に来てくれるのか、全くわからなかった。新聞、TV、ラジオ、タウン誌など、あらゆるメディアへの働きかけや行政やマスコミへの後援依頼、団体への呼びかけを重ね、最終32の団体の賛同を得ることが出来、とうとうその日がやってきた。

パネル展示で賑わいのホワイエ
準備会うら話
ある程度の人数把握の目安として「整理券」を出すのか?それよりも「招待券」のほうがいいのではないか?音楽が流れるときに字幕に現れるゴアの大事なメッセージを、最後まで席を立たずに読んでもらうにはどうすればいいのか、みんなで知恵を絞った。
「最後に招待券の通し番号で抽選をすれば?」「いい考え!」「招待券のない人はどうするの?」「残念だけど、参加できない、仕方ないよね…」「当日券ならぬ当日の招待券を作ればいいのでは?」「商品はエコグッズにすれば?」「そうそう、ステキな考えだね!」そこで、古新聞などを縛る“紙ひもちゃん”(牛乳パックを再生したもの)、カーテンの端切れでボランティアが縫った“マイ箸入れ”、“マイバック”“廃油せっけん”などを提供してもらえることになった。
マイバックについては、実際使ってもらえるのかそれとも新たなゴミになるのがオチではないのか、大いに疑問。わが家は「スーパーには買い物カゴで」を20年以上続けているけれど、20年前はともかくとして、マイバック、マイバックと騒ぐようになった最近でも、お隣のスーパー・マルナカで「お仲間」には一度も会ったことがないのだ。
賛同団体が増えていく中、ミーティングに途中から参加するようになった若いSくんが「景品なんてゴミになるし、出さないほうがいいと思う。」としっかり意見を言った。「招待券を配りながら、すでに抽選があることを言ってしまった…。」(私はエサで釣って映画に足を運ばせようとした自分が少し恥ずかしくなった。)すると「当たった人が必要な商品を選ぶようにすればいいよね!」と、新しい知恵がまた出てくる。そんなこんなで2ヶ月間、週1の準備会を重ねたのだった。
準備会は徳島市役所南の市民活力開発センターの会議室(使用料無料)。私は山川から自転車→JR→徒歩で参加することを決め、毎回実行した。寒い中、藍住町から自転車で準備会に参加していた人もいた。
私も代表世話人に
長年自然派生協の理事長として、また徳島の市民運動のリーダーとして、ステキな感性と賢さ、強さ、明るさを持って、文句なしの代表世話人:八木さん、同じく徳島のNPO第1号である一歩会のリーダーで、四国遍路道の清掃活動など多くの人々を巻き込んでいく情熱と行動力あふれる新開さんとともに、西にも広げていけるよう地域的なバランスも、ということで私も3人目の代表世話人という役割をいただいた。当日、開会の挨拶、終わりの挨拶、司会、の3役を3人が分担することになり、私は司会担当となった。たくさんの人が縁の下で支えてくれて、みんなの力が結集される上映会の大役のやり甲斐に武者震いの思いだった。

司会の原稿チェック、舞台裏で緊張のひととき。
会場いっぱいの人に、スタッフ一同大感激!
言い出しっぺの野口さんが「椅子が足りなかったときのために、補助椅子を50確保しました。」と言うのだけれど、心配性の私は「1年で一番寒い時期なのだから」と、最後の最後まで心配だった。60分前は会場に10名くらい、30分前にはまだ椅子が埋まっているのは1割くらい、
15分前にも3割くらい、舞台袖で会場が映されたスクリーンをハラハラしながら見ていた。でも、3分前のアナウンスに出て客席を見て、あふれるばかりの来場者に、胸がいっぱい、感無量…。 みんなの力は本当にすごい!!
映画のあとに大画面に映し出した温暖化による海面上昇の1メートルから6メートルまでのシュミレーション、動画にする作業にほとんど徹夜だったという事務局担当で本当によく頑張った若い近藤さんにも、貴重な体験だっただろうと格別に嬉しく思った。
市民アクション2008は、まだまだ始まったばかり、これからが本番だけれど、この日までのみんなのチームワークに大きな希望を見た気がする。カンパも経費の28万円を超え、本当に良かった。寒い中会場に足を運んでくださった方、カンパまでいただいた方、また予定があって行けないけれどと、カンパだけをいただいた方もなんとたくさんいらしたことか、本当にありがとうございました。

舞台に上がる市民アクションの代表者

グリーンランドの氷が溶け、海面が6m上昇したときの徳島
カンパの是非
カンパについては、私の地元吉野川市の方から「経費は賛同団体が負担すべきで、来場者に協力を求めるのはおかしい。」「会場を出るときのカンパ箱を持つ人が多すぎて、やりすぎでなかったか」などの厳しい声があった。
イベントを参加者のカンパでまかなっていこうというのはずうずうしかったのかなぁ。吉野川市が「カンパ文化」のなじみが薄い地域であるせいか。少なくともチラシやポスターなどに「入場無料:ただしカンパを募ります。」などはじめから告知すべきだったかもしれない。
準備会でのカンパの議論も不足していた気がする。今後の取り組みに貴重な意見として生かしていきたい。
みなさんはカンパについてどう思いますか?
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