10月1日〜3日
本会議(代表質問、一般質問)
9月議会が始まった。
汚職調査団の報告書(7月4日飯泉知事に提出)を受けて、県の方針が具体的に示されるということで「改革派知事」が本物であるかどうかがいよいよ県民の前に明らかにされる。
飯泉知事は25日の所信表明で、これまでの「調査団の報告書を最大限に尊重する」という表現から「最大限に尊重することを基本とする」にやや後退のニュアンス。
具体的には、改革の柱4つと問題点は次のとおり
- 倫理条例
作っただけでは不十分、具体的な規則が大切だが、規則案は示されていないし、議会の承認なしで知事が勝手に制定することができる
(と言っても今の議会では悲しいかなその方がベターかも?)。
対象範囲を知事や特別職に広げた条例は全国初、とパフォーマンスに抜け目はないが、有効性は白紙状態。
- 公益通報制度
通報先を県庁内に置くとなっているので、通報者のプライバシーが守られない恐れがある。
「通報先を人事ラインからはずす」となっているが、
現職員から「上司は何らかの人事に関わっているので怖くて通報できない。」というメールも届いた。
- 議員や業者からの「働きかけ」の記録
本人に確認後すべて記録、
「個別の請求があれば公開」となっており、内容を知らなければ公開させにくい仕組み。
- 談合防止策
「一般競争入札の拡大」「電子入札の早期導入」の2点を所信表明で述べ、その後「ダンピング罰則の強化」「地域割の見直しの検討」「指名業者の事前公表の廃止を検討」を、質問される度に小出しにしているようである。質問がなければ、おそらくそのままで切り抜けようとしているみたい。
県民の動きとしては、休眠状態であった100円カンパの会が復活、駅前のチラシ撒き、その後「汚職調査団の提言を生かす会」が結成され、知事への討論会の出席依頼、駅前でのチラシ撒き、県議や一般県民へアンケートの実施、新聞投書、記者会見、
代表の池添さんとともにメンバーが京都まで夜間の強行軍で車を走らせ、
折田弁護士に意見徴収するなど(豊岡、吉田も参加)、短期間に本当に精力的に活動している。
来週の総務委員会、県土整備員会で、さらに県のやる気が明らかにされるだろう。
本会議の質問では、自民党会派などから公益通報制度の弊害や談合防止策の弊害など、一般県民から見れば見識のずれたような質問が声高々に行われた。
それから男女共同参画実行プランに対する質問では、
竹内議員が「中立であるべき教育委員会が、危険な左翼思想の言いなりになって男女混合名簿を推進するなどもってのほか。
そういうことでは世の中はホモやレズでいっぱいになって国が滅びてしまう!!」と、性同一性障害の方の人権を全く無視した爆弾発言。
れっきとした公式の場で、である(このことが翌日何のニュースにもならなかったことに愕然・・・)。
マリンピア問題でもまたもやルイスハンミョウのことを
「名前も忘れたような小さな虫のために」のような意味のことを言った長池議員に「そのとおり!」という声も多し。
第十堰の住民投票も「ボイコットしたことが間違いで(それはそうだけど)ちゃんと説明してやり直せば可動堰賛成も多いはず」と認識のズレも甚だしい。
一言も聞き漏らすまいとメモを取り、衰えた集中力を振り絞っての休憩をはさんでの6時間。
終わったらグッタリ疲れ、怒りでワナワナと震え、来週の委員会のことを思い胃が痛い・・・。
夕方、実態を聞いてくれということで土建業者の方が来られた。
徳島県はやはり談合だらけだということだった・・・。
このところ数名の業者の方にあって話をしたが
「談合は当たり前のようにある」
とみなさんおっしゃっています。
議長の遠藤さんの支持者が、議員全員に差し入れてくれた巻き寿司を晩ご飯に掻き込んで、夜は吉野川シンポジウムの例会に参加。
魚道の専門家である君塚さんの話を聞いた。
ニコニコ顔の姫野さんやみんなに会って、お魚さんの立場を尊重しつくした魚道のお話、面白いスライドを見るうちに、のぼりやすい魚道をスイスイとのぼっていく魚の心境になって心地よく、優しい気持ちになることができた。
何と!第十堰の底にはレッドデータブックに載る絶滅危惧種「イドミミズハゼ」なるかわいい顔の生き物がたくさんいるらしい。
国内でも11カ所でしか確認されていないとか。
県議会ではルイスハンミョウといっしょにされることまちがいなし、
それでも、守るべきものが増えたことは幸いである。よかった、よかった。
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