5月28日(水)
本会議初登場でいきなり討論がまわってきた!
現職自民党県議がまたもや逮捕・・・。
5月26日夜、三好選挙区選出の元木県議が公職選挙法の疑いで妻と共に逮捕!!
現職県議が2名逮捕されるのは史上初だとか。友人のM嬢などは「工藤先生も(選挙に)出た甲斐があったね。」と、やや問題発言。
工藤先生が出馬しなかったら三好選挙区は無投票だったところである。工藤先生(歯科医)はものすごく明るく前向きな人。選挙中も本業を休みたくないと診療を続けられ、パートナーの真理子さんとお二人、毎朝4時起きでポスティングをされた。「選挙になると自民党がお金を使ってくれる。それだけ消耗させることもいいことだし、地元の経済効果にもつながります。アハハ。」と笑うその姿に、出馬を悩んでいた私はどんなに励まされたことだろう。
それにしてもあれだけモノモノしく、形式を重んじ、権威に満ちているかのような県議会が、実際には多くの県民に軽蔑され、あきれられ、バカにされているという現実は、哀しいという他に表現の仕様がない。頭のひくい官僚たちの心の中も、情けない思いでいっぱいだろうなあ。
本会議初登場でいきなり討論がまわってきた!
28日、逮捕された二人の県議の辞職勧告決議案を、自民党以外の18名の議員(公明党と無所属議員も含めて)で提出する予定だが、何と、この決議案の賛成討論を私がすることになってしまった。(必ずしも会派の代表がしなくてもいいということで共産党も新人の扶川さんがやるらしい。)いきなり初議会で討論? 心の中で「え〜!」と叫んだけど、自分で選んだ議員の道、みんなの代弁をしなければ・・・。
しかし、この決議案が本会議にかけられるかどうかは、本会議前の会長幹事長会で決まるようだ。逮捕された2名は、「自民党県民会議」に属している。
もう一つの自民党の会派「自民党交友会」から議長を出すという裏取引ができたら、辞職勧告決議案を「急施の事項ではない(急を要することではない)」ということで本会議前の会長幹事長会でハネル可能性が強いそうだ。
ふ〜ん、そういうからくりか。もっと大事なところで智恵を使ってほしいと心から思う。
2つの自民党会派はどういう基準で別れているのかというと、交友会の人たちは「あんな爆弾抱えたヤツラ(県民会議のこと)といっしょの会派には危なくて入れない。」と別々になっているらしい。元県議さんに聞いたお話です。
というわけで、幻の原稿になるかもしれないけど、辞職勧告の賛成討論を、夜なべしてつくりました。
実は、本会議での代表質問、一般質問の原稿を官僚につくってもらう議員も多いのだとか。耳を疑いたくなる話だが、ある信頼できる人が言っていたし、長野県議会チェックフォーラムの人も本に書いている(川辺書林「県議ふしぎ発見」)から本当だろう。
それなら議員の仕事っていったい何? ちゃんと自分の言葉で一県民として意見を言わなくては申し訳ない。専門用語や難しい言葉はやめて(もともと使えないけど…)誰にでもわかりやすいようにしゃべろう。
原稿ができたあと、夜中に本田耕一さんからも「僕も考えてみました」とメールが来た。本田さんの整然とした表現に比べると私の原稿はひいきめにみて高校生なみ、中学生が書いたようでもある。(無理もありません。毎日一番多くコミュニケーションしているのが高校1年の娘なのだから)結局、最後の部分に本田さんの表現を借りて、原稿が完成。完成してみると、これを壇上で読みたい思いでいっぱいになった。
柴田、元木議員、辞職勧告決議案 賛成討論
2003.5.28.臨時議会
私は、県民ネットワーク・夢を代表いたしまして、ただいま提案されました議第1号柴田嘉之議員、および、元木宏議員の辞職勧告決議案に賛成の立場で討論をいたします。
両議員は、現時点で、逮捕という段階で起訴もされておりませんし、罪が確定したわけではございません。一般の方であれば、逮捕された段階ではまだ「容疑者」であり、容疑者の人権はもちろん守られるべきです。
しかし、現職議員の逮捕の場合は一般の方の逮捕と違います。お二人は「公職」につく身であり、しかも、試験に個人的に合格してついた公務員ではなく、多くの県民、有権者の方々の「投票」という信任を受けて、期待を担って当選されたわけです。お二人が議員になられた動機は、徳島県民のために働くことではなかったのでしょうか。その有権者、県民の方々に対して、逮捕されてなお辞職をしないということは、逮捕拘留の身において仕事をすることなく血税である議員報酬を受けとられるということです。おりしもこの不況の中、このことに対し、怒りを感じない県民は少ないのではないでしょうか。
また、円藤元知事の汚職逮捕による出直し知事選挙に始まるこの度の一連の選挙は、汚職や利権のないクリーンな県政を願う県民の期待に応えるべき使命を持っていたと考えられます。汚職調査団を発足させクリーンな県政を実現しようとした大田前知事を不信任しての県議会議員選挙では、とりわけクリーンな選挙が実施されなければなりませんでした。
政治不信が蔓延する中、県民の改革の期待を担って新しい知事が誕生いたしましたが、元木議員は、飯泉候補の選対副部長であったとも聞いております。潔く辞職されることは、飯泉知事に対するイメージダウンを防ぐことにもなると考えます。
よって、徳島県議会といたしまして、両議員の辞職勧告決議は、速やかに採決すべきと考えます。議員各位のご賛同をお願いいたしまして討論を終わります。
|
|
|