3月14日
揺れる県議会「懲罰動議」って?
3月3日、県民ネットワーク夢を代表して豊岡和美さんが質問をした。
この中で、東京地検より入手した刑事確定記録を引用しながら談合の実態を追求し、談合防止策の見直しを求めたことに対し、自民党2会派6人の連名で懲罰動議なるものが出された。
「チョウバツドウギ?」初めて聞く言葉である。
内容は以下のとおり。
・ 豊岡和美議員に懲罰を科されたい。
理由
3月3日に行われた代表質問において、東京地検より一部議員が入手したとされる刑事確定記録を基に発言した中において、関係人の名誉や生活の平穏を害する部分があると認められ、議会の品位を著しく失墜させた。
全く同じ懲罰動議が、翌日の4日に代表質問をした共産党の山田議員にも。山田議員の質問は、論点もすばらしく、思わず拍手したくなるようなすばらしいものだった。
中でも「刑事記録の資料として添付してある元知事の後援会の裏金の通帳のコピーを調べたのか?」と県警に迫るシーンは特に迫力があった。
また、刑事記録によると談合が明らかなのだから、県は業者に対し損害賠償請求をすべきで、それをやらないのなら「怠る事実」として知事は訴えられても仕方がない、と迫った。
県警の答えは、予想どおりで「捜査上の秘密」と全く答えない。
豊岡、山田両議員の引用については、東京地検に再三にわたり了解を取っているし、元出納長の記述は汚職調査団の報告書の中に明記されており、県のホームページ上でも公開されている。みだりに引用しているのではなく、議論の為の最小限にとどめているし、プライバシーにも配慮し、個人名は一切出していない。
事実解明と談合防止が県民の財産を守り県政の信頼回復につながるし、汚職、利権構造の一掃という県民の願いのために質問するのは議員としての使命だ。
豊岡さん曰く、「 正当な議論を封じ込めようとする態度に対し、断固抗議したい!」最近ますます強さとたくましさに磨きをかけている。(そしてかぎりない優しさも健在。)
23日閉会日に懲罰動議委員会が開かれる予定のようである。賛成多数で認められると(1)戒告(2)陳謝(3)10日以内の議会出席停止(4)除名、のいずれかになるらしい。
「除名」には議員の3分の2以上の出席のもと、4分の3以上の賛成を要するので難しいだろうし「戒告」はあり得ないので「10日以内の議会出席停止」になる可能性が強い。
ちなみに過去4年間全国で懲罰動議の出された都道府県議会はゼロ。
その理由と共に全国ニュースになれば、徳島県議会は全国区で恥をかくことになるのだろうか・・・。
23日に傍聴においでれば、本当に議会の品位を失墜させているのは誰なのか、わかるかもしれませんね。
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