9月5日
一人会派になりました
本田県議の関係者に宛てた手紙
関係者の皆様
残暑の候、皆様におかれましてはますますご清栄のことと存じ上げます。
さて、八月に実施されました経済委員会の県外視察において、私個人のことについて新聞などで指摘されたことに関しましては、私的時間帯であるとはいえ不適切であったと深く反省しております。今後は、二度とこのようなことがないように肝に銘じて参りたいと思います。
議会を始め多くの皆様にご迷惑をおかけしましたことを心より深くお詫び申し上げます。
つきましては、いままでの会派を離れ無所属の一議員として初心に返り議員活動に精励したいと考えておりますので、どうかよろしくお願い申し上げます。
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上記の内容については、私がここで解説する立場にないのでひかえさせていただきます。結果、県民ネットは私一人の会派になってしまいました。
励ましのメールや電話を多くいただいて、感謝と今後とも頑張ろうという気持ちでいっぱいです。ところが、このことが報道された翌日にこんなメールが届きました。
***(原文のまま)
県民ネットワークは4年も経たないうちに崩壊しましたね。
あなたは、この任期中に何が出来ましたか?
[議会をかえよう」の看板はどうなりました?
月、政務調査費含めて約100万円・・あなたに血税を受け取る資格はあるのでしょうか?
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せっかく届いたHPからのメールですので、出来るだけ丁寧に誠意を持って返事を出しました。しかし、そのアドレスは、架空のものでした。私は、これは嫌がらせかな、とも思いましたが、よく考えてみると、この内容はもっともなことでもあります。客観的にこのように見ている人はたくさんいるでしょう。このメールを「天の声」と受け止め、半年後の改選時に自分はどう望むのか、自分の中ではっきりした意志を持たねばなりません。
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私からの届かなかった返信をわかりやすく修正して掲載します。メールを下さった方が読んで下されば良いのですが・・・
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(ますこの返信)
メールをありがとうございました。
匿名のお手紙やメールにはお答えしにくいのですが、お答えできる範囲でお答えします。
私が取り組んで来ましたことは、県議会のHPの代表質問の議事録、また議会事務局に申し込めば、各委員会の議事録がご覧になれます。それぞれ、投票してくれた方に恥ずかしくないように全力で取り組んできました。
議員の仕事は大きく3つあって、一つ目が行政のチェック機能ですが、これが各議会の質問になります。本会議の質問は、全員、年に一度しかできない規則になっていますが、委員会では毎回発言できます。私はほとんど全回、発言をしております。
当時4名の県民ネットが議会に送られたことで、委員会論議が活発化し時間がかかるようになったためか、2年目から一人の持ち時間が40分と制限されるようになりました。40分は短いようですが、要領よく、簡潔に、ポイントを絞れば短すぎる時間ではありませんが、どうしても重要課題が多いときは時間が足りずに委員長に注意されることもあります。そうなると、ちょっとでも時間を過ぎると目くじらを立てる委員長もいれば、5分程度の時間オーバーには寛大な委員長もいらっしゃいます。
1年目は体当たりで、つたない質問も多かったかもしれませんが、今は少しは成長していると思っています。発言したことで、良い方向に変わったこと、言っても変わらなかったこと、いろいろです。が、劇的な変化を期待された方には、物足りなく感じられるのでしょうね。さらに結果を出せるように頑張りたいと思います。
2つ目が「条例制定」、3つ目が「請願審査」です。請願では、さまざまな請願に賛成討論、反対討論を行っています。採択された請願も数多く、その中には採択を主張していたのに永くかなえられず、昨年2年越しで実現した「乳幼児の医療費の無料化」や、この7月にやっと採択された「学島川の排水機場の整備」などがあります。
首長ならともかく、一議員が「変える」ということの難しさを身に染みて感じた3年間でした。
だからこそ、自分のような出世や名誉には無頓着な、しかし個々の政策実現をめざす議員を増やして多数派になるようにしていきたいと思います。そのためには選挙民のみなさんに、「政治に関心を持っていただくことが最も大切」と考え、議会ニュースを年4回の議会の度に欠かさず発行し、情報公開に努めまして参りました。地元では、毎回自転車で手配りしていますが、ボランティアで手伝って下さる方々もいらっしゃって大変ありがたいです。
血税を受け取る資格があるのかどうか、私はいつも自問自答しております。1日でもゆっくりすると罪悪感に苛まれて辛いよね、と同僚と話すこともあります。「ボランティアであれば、どんなに気が楽だろう」と気の弱いことを思うこともあります。しかし議員報酬が地方自治法の規定である以上、みなさんから「資格がある」と思われるように頑張るしかありません。
報酬は月に79万円、政務調査費が15万円、会派として10万円です。これを多いと見るか少ないと見るかは議員本人達はそれぞれのようで、「交際費でほとんど消える」という方もたくさんいらっしゃいます。
また、ある先輩県議によると(保守系派)選挙費用に数千万円費やされる方が一般的だそうで、手取額にすると月約50万円ですので4年で2400万円、選挙費用で足りない方もいらっしゃるやに聞きました。
私の場合は前回の選挙費用はカンパで全額(約40万円)賄われましたし、今回も最低限度の出費で「手づくり選挙」を心がけますが、月5万円ほどは積み立てております。
私自身は報酬の方はもっと少なくて良いと思いますが、政務調査費は全く足りません。(人件費ですべてなくなりますし、全国の都道府県議会で最低額です。)領収書の添付はしなくて良いことになっており、「そんなバカな」とずっと領収書の添付義務をと主張してきたところです。県民ネットではすべて公開出来るように準備してあります。
なお、3月議会では昨年に引き続き、議員報酬5%カット(公務員と同程度にすべき)と主張しましたが、2.5%カットに賛成多数で決定したため、4月より、本田県議と共に差額の2.5%、約1万8千円を受け取り辞退しています。これは国庫に供託されています。
今後とも、厳しいご意見をどしどしいただけたら、それだけ私も成長できると思いますので、出来ましたらお名前とお立場をおっしゃってからメールを下さい。
(どうしても出来ない事情がおありでしたら、匿名でも結構です。)
また、豊岡さんが会派を変わりましたのは「議会を変える」ためです。
これは説明が難しいので、是非お会いして説明したいと思います。
彼女とは今も同じ志を持ち、最も近い仲間です。
また、会派が別でも、無所属であるからこそ政策によって連携できる具体例が出来つつあり、希望を持っているところです。でなければ、与党:野党というだけで対立してしまい、数での多数をとらないと議会を変えられません。多数でなくても議会を変える、(すぐに議員構成が変わることは不可能ですからね。でも先ほど言った「増やしていくための努力」も忘れてはなりません。)これが今後の課題であり、自分が議員を続けられるかどうかの自分への課題です。
ご連絡をお待ちしています。
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