6月26日
本会議開会
初めての定例会本会議。今日は新知事の所信表明だ。
実は、この「所信」表明、30歳を過ぎる頃まで「初心」表明だと思っていた。(心当たりのある人もきっといると信じたい。いるよね?)そんな私が政治家になったのだから徳島ってすごい(!?)
それはさておいて、飯泉新知事、選挙中のマニュフェストと代わり映えのしないような感じの所信表明だったようだ。ホントにやってくださいね、と願うばかりである。
自民党の手かせ足かせに負けないで改革してほしい。
所信表明が本当なら私たちは応援するだけ。
じつに堂々と読み上げた飯泉さんの態度は自信に満ちている。
終了後、右手後方(自民党県議たちの席)から拍手が聞こえた。
マニュフェスト実現のための障害は自分たちだとわかってるの?
傍聴した方が感想を寄せてくださったので、ここに紹介します。
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今日、6月定例会開会日の模様を傍聴に行きました。
知事所信に何か新しいものが出るかと思いましたが、中心はマニフェストのおさらい会でしたね。そのマニフェストを実現するために「行動計画」なるものをつくるということは、これも別に変わったことでもなく、おおかたの政治家が使う手法ですね。
印象としては、耳障りのいい弁舌もさわやかとはいえないまでも、まずまずの話しっぷりでは無かったかと思います。
傍聴していた人の中に、飯泉氏支援者がかなりいて、やはりあの耳障りのよさで騙されたのか、本当はこのマニフェストの実現には各種の相当な困難が横たわっているなどとは思いついていないようでした。
困難の第1点、
国家予算に匹敵する予算が我が県にあれば物理的にはできることが多いと思われますが、予算は厳しいですね。
次の問題点は、これこそが大変なのですが、
県庁職員が知事の命令だからという表面的なことではなくて、芯から県民意識を取り込んで県民に軸足をおいて仕事ができるのかどうか、すなわち県庁職員が意識改革できるかどうかにかかっていると思います。
そのことには(知事は県職員の資質・センスが問題ということに気づいているとは思いますが、)何も触れていないのですから、これは実はたいへんだと思っているに違いありません。
それと、大田知事時代に組んだ今年度予算ですが、
マニフェストとの関係でいえば、それをどう編成変え(名称変え)しているのか全く説明がなかったですね。
一部は、前知事の政策予算を生かすもののようですが、完全に変わる部分があれば、予算の組替えは欠かせない手順だと思うのです。
財政課ではこの作業は終わっていると思われます。そうでなければ、今日の説明は不可能だからです。
独自性あるものには、あるいは補正予算に計上する可能性も残っていますが。
Jリーグもマニフェストどおりに説明しました。
これも行政として裏では既に動いていると思われます。
スポーツ振興は先にやらなければならないことが山積しているので、この解決が先でしょう。
今日の単にマニフェストを読むだけの説明なら、私たちにはほぼ無意味ですが、自民、公明の諸氏は、特に自民長老議員は初めて内容を聞いて、しかも理解が追いつかない人がいたと思われます。
この後の飯泉県政はひょっとしたら、自民との不協和音や公明党との訣別が期待できますね。
汚職調査団の報告はうやむやにしてしまおうとする気持ちがありありと出ていました。
***そうでないことを心から祈るばかりです。
7月1日
代表質問1日目
代表質問はひとり70分。交渉会派が3つから5つに増えたので2日間に分けて行われる。この日は人数の多い会派から、
自民党県民会議:中谷、
自民党交友会:川真田、
新風21:榊、
共産党:達田(敬称略)の4人。
朝から県議会1階ロビーはたくさんの傍聴の人でごった返していた。
こんなにたくさん傍聴に来られているのか?バスも2台あったようだ。
県議会への県民の期待は大きい。
中谷氏は、県民会議の長老という感じで、80歳近い高齢、いつも杖をついて頑張っている。名西郡で無投票当選されている。
「大田知事時代の県政の混乱は許さんぞ!」
と言わんばかりの様子は時代の読めていない新撰組のようだ。
ある意味風格、威厳があり、人気もあるに違いない。
勝手連も名西郡にひとりでも候補者を立てたかったねえ、と彼の発言を聞くたびに豊岡さんといつも話してしまう。
その中谷氏、いきなりマリンピア問題の差し戻しを迫ってきた。
「もともと全面埋立で県議会も同意していたのに大田時代に多数のアンケートを無視した検討委員会などを作ってけしからんことだ。全面埋め立てという元の計画に戻すことが飯泉新知事の踏絵だ。」と言い出したのだ。
答弁に立った知事は、
「高速道路南進に向けて県が一体となっているという印象を国に与えることが一番大事。部分埋立の方針は変えない。」
中谷氏は収まりがつかないらしく「このことは県土整備委員会に委ねるからよろしく」ということになった。
代表質問の前にみなさん10〜15分ほど自分の県政への意見を長々と述べるようであるが、この日の中谷氏のそれは鉛筆を握りしめる手が震えるほど「いやらしい」ものだった。
知事選の結果は約19万7千対20万5千、ほとんど半々の県民がそれぞれの価値観と期待で貴重な1票を投じている。
もし大田さんが勝利していたとき、私たちの誰もが決して発しない言葉
「良識ある県民の判断」というので彼の代表質問が始まった。
「その時歴史は動いた」とか
「沈没寸前の徳島丸を飯泉氏勝利が救った」
「イチかバチかの賭けに勝った」とか言ってたっけ。
中嶋信先生のことを「曲学阿世の徒」とも。
翌日議事録を書き換えてほしいということだったが、この部分のことか?
名誉毀損もはなはだしい。
次の川真田氏も「県民の賢明な判断で勝利した」
と知事選の話題から始まった。
繰り返すが仮に逆の結果であった時でも私なら絶対に言えない言葉だ。
本当に信じられない人たちだ。
野党議員にだけに向けての言葉ならわかるけれど、全ての県民が聞いているのだから。
汚職調査団の調査結果について「口利きの公開を条例化するなど乱用すると健全な議員活動の妨げになる恐れがある」そうだ。
「不健全な議員活動の妨げ」になるならわかるけどね。
そして「いっしょに戦ってきた3名の同志がここにいないのが残念だ」ということである。
これって選挙違反で捕まったり事情徴収を受けている3人のことだろうか?
それしかないよね?
そうだとしたら開いた口がふさがらない。
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