11月28日
11月議会開会とペーパータオル
9月議会が終わってホッとする間もなく11月議会が開会した。提出された補正予算約6億5千万円は長安口ダムの底に溜まった土砂をはき出す予備放流管の改良工事や那賀川今切川の災害対策事業だ。
本田さん曰く「これで土木やさんの冬のボーナスが出るんや。」それから「食の安全安心条例」や、初めて導入される指定管理者制度、選定委員会の推薦する24団体を了承するかどうか。このうち約7割は従来の団体が選ばれている。
中でも29億円もの負債を残して解散した県観光協会やそのOBらでつくる団体がまたもや大鳴門橋架橋記念館・渦の道、産業観光交流センターの管理委託をするという。委員会ですったもんだありそうである。
管理費はトータルで(平均でも)これまでの23.1%減、金額にすると5.3億円の節減になるそうだ。経費節減とサービス向上の両方を実現するというけれど、どうなるのか。
他に50年ぶりに抜本改正されるという職員の給与体系についてなど、52の議案が審議される。会派の代表質問は豊岡さんだ。吉野川の河川整備基本方針が官報に載って正式決定し次の計画づくりの舞台へ向けて、JR牟岐線の鉄道高架事業についてなどを質問する予定。
12月1日からトイレにペーパータオルが
県議会棟のトイレには、ペーパータオルのホルダーがあるが、ペーパータオルは置いていない。聞くところによると私が議員になる前に県内のオンブズマン団体が税金の無駄遣いということで申し入れをしたか訴えたかという事情らしい。何はともあれ、「脱・使い捨て社会」を目指すためには良いことだ。ハンカチ1枚あればすむことだし、ハンカチ1枚の洗濯が増えたところで、ほとんど水や洗剤の量は増えないしね。
ところがところが、「議員ひとり当たり年800円の実費を払って、ペーパータオルを設置しよう」という提案が他会派からあった。県民ネットとしてはゴミが増えることに賛成できないので、「経費を誰が出すかの問題以前」だと反対したが、賛成多数で12月1日からトイレにはペーパータオルが設置された。
豊かな森林国日本で、紙の原料はほとんど安い外国からの輸入材である。世界の木材貿易の3分の1にもなる木材が世界の人口比2.6%の日本に輸入されている。これまでフィリピンやマレーシア、インドネシアなどの天然南洋材の森を全て丸裸にした最たる国日本。今は、ブラジルやタイなどのユーカリのチップ材などが増えているそうだが、ユーカリは土壌を痩せさせる木として有名である。
国内の森林面積にほとんど変化がないのに対して、この20~30年間に南米で40%アジアではなんと半分の森林面積が減少しているのだ。このペーパータオルが仮に再生紙だとしても、時代のオピニオン・リーダーであって然るべき県議会で、環境保全に逆行することを再開してしまう。とっても残念。逆に800円払ってもいいのでやってほしくなかったな。
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