みなさん、吉田ます子です。

４年前、「今、自分にできることを！」と飛び込んだ県議会は、議会と県庁が自分たちの利益を主張しあい、古いしがらみの世界でした。そこには県民の率直な声が反映されているようには感じられませんでした。しかし、相手の立場を尊重しながら、粘り強く発言することによって、既得権益を越え、県民本意の政策で一致する希望も垣間見えてきました。

そして今、私が一番怖いのは、人びとの「無関心」です。学生時代、私も思っていました。「政治なんて自分に関係ない」「誰がやっても同じ」と。その無関心が、日々の暮らしや政治、行政の場で懸命にやっている人びとの努力を無視していることに気づいたのです。

個人的なお世話をしてくれる人を政治家に求めれば、個人的なお世話をする政治家が生まれる、人々が利潤を追求すれば、政治家も税金をムダづかいする。そう、政治は有権者を映す鏡です。しかし、政治においても収入を越えた支出はありえないし、地球の資源は無限ではありません。夕張市に象徴される自治体の財政破綻、とまらない環境破壊、広がる格差、人間らしい心の崩壊、忍び寄る戦争の予感、相変わらずの政治腐敗に官製談合。子どもたちや孫たちが、健康に暮らしていける大地を残すため、財政も環境も持続可能な社会にむかって、議会や政治がもっともっと変わらなければなりません。

せっかく税金を払っているのだから、厳しく議会をチェックしましょう。役所のイエスマンだけなら、議会は要りません。 徳島県で１０億円もかかっている議会費に見合った、県民のために働く議会に変わるべきです。そして、変えるのは一部の政治家でなく、一部の利権に群がる人びとでもなく、普通の生活をしている、普通の人たち、政治を変える力は、わたしたち一人ひとりにある、と信じています。

　(平成１９年３月９日　吉田ます子)