くらしに生かせる普段着の政権を実現します 徳島県議会議員 吉田ます子
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まさかの県議選挙

1月19日、山川町長選(決意)に破れ、翌日月曜の徳島市内の勝手連集会に参加しました。「元気やなあ」と言ってくれる人多数、さわやかに全力を尽くしたせいか精神的疲れはありませんでした。ところが2,3日後には「県議選に出てほしい」という声があがりはじめました。「身体が持つだろうか?」「ただの出たがりと思われんだろうか?」「でもやらないかんかな」不安が渦巻きました。山川の後援会に相談すると「町長選に出たのは県議選に出るための売名行為ではないのか?という中傷を僕たちは否定してきたのに、何と言い訳するのか?」「強い2人の現職に歯が立つわけがない。応援するほうの身にもなってほしい」「まだまだ政治家として若いし将来があるのだから大事にしたら?」という反対の声も大きく、市内の信頼する方々からも「辞めたほうがいい、市民運動までもが潰されてしまう。」「自滅だ」という反対意見と、「行くべきだ」「是非立候補してほしい」「負けてもいいじゃない。投票できる選択肢を作ってほしい」「益子さんが決めたことを信じて何でも手伝うよ」という意見の真っ二つに分かれました。日々悩みながら、勝手連サポートセンターの世話人としての事務作業をこなした2ヶ月間、「今回は6人の勝手連候補のサポートをして、一人でも多く当選させることが私の道だ」と決心しました。しかし、過去2度の知事選でいずれも善戦した麻植郡の民意を思うと、「無投票でいいのか」と本当に悔しい思いが頭を離れませんでした。そして3月20日、県議会解散のないまさかの時期の知事不信任案可決。その野党県議の横暴なやり方に後援会も「行け!」とまとまりました。「勝てるんじゃないか」と思いました。県民の大きな怒りの声も感じ、可能性を信じて立候補を決意しました。「負けてもいいじゃないか。挑戦することが大事」というのが、町長選に出る前の私でした。しかし、現職町長の対抗馬を応援するということには狭い町内で大きな勇気が必要だし、本当にたくさんの人たちがボランティアとして勇気を示してくれ、結果敗れたときに、やはり申し訳ない気持ちでいっぱいだったのです。自分は負けても平気だったけど、仕事も放って応援してくれた人たちに対し、勝てる確信を持てないままで気楽に立候補できなくなっていました。誰もが気楽に立候補できる世の中になったら政治が良くなる、という住友達也さん(勝手連代表)の理念にはもちろん賛成です。ただ今回、町長戦からわずか2ヶ月の時点での苦しい苦しい選択だったのです。

怒濤のように

決意したあとはイノシシ(干支です)のごとく突っ走りました。チラシが告示4日前にあがり、ポスティングできる日も3日間だけ、ポスティングに歩き(走り)ながら息を切らせて携帯電話で事務局の役をこなし立候補届出の事前審査もギリギリセーフ。他の人もそれぞれが一人何役もこなしてくれました。サポートセンターが広報、デザインを一手に引き受けてくれました(宮崎信也さんありがとう)。そして約70名もの地元ボランティア参加の下、経費40万円以下(カンパは約60万円集まりました)の選挙活動、告示10日前の立候補表明でしたが、山川町長選同様100%きれいな選挙で(あたりまえですが)、本当にいい結果を出すことができました。奇跡と呼ぶ人もいますが、麻植郡の人々の改革を思う気持ちのあらわれだと思います。テレビの前で飛び上がった人、泣いてくれた人もたくさんいたようです。多くの男の人が嬉し涙を流すのも見させていただきました。本当にありがとう…。
※県議会議員選挙の収支報告

そして知事選

その後、5月18日やり直し知事選挙が行われ、大田正さんは僅かな差で破れてしまいました。自民党政府と徳島のボランティアグループの戦いとも言われた壮絶な選挙でした。

次々と徳島入りする自民党幹部、有名人。市民運動の象徴だった美しいプラカード立ちも、前回同様真似されてしまい、圧倒的動員数で市民のボランティアもかすんでしまいました。しかし、大田さんは前回よりも3万7千票も得票を伸ばし、私たちの運動が徳島の人々の心に根付きつつあると確信できる結果でした。かかった選挙費用は桁が2つは違っていたのではないでしょうか?

選挙運動と全く縁のなかった私が、4年前の吉野川の住民投票で徳島の民主主義のうねりに感動し、1年9ヶ月前の大田さんの選挙で初めて選挙運動に関わり、その美しさ、楽しさにまたエネルギーをもらい1年前大田知事を誕生させることができました。その後、紆余曲折を経て残念ながら大田さんは知事の座から去りました。が、なんと私は今、勝手連からの新しい県議として、多くのみなさまの期待を担っています。

2年前、勇気をふりしぼって磐石の園藤体制に挑んでくれた大田さん、そして、11ヶ月間、県議会と本当に誠実すぎるほど誠実に向き合って、理解者の少ない官僚の中で歯を食いしばって頑張ってくれた大田さん、本当にありがとうございました。

2年前と今と、知事の座に「思う人」はいませんが、徳島は大きく変わっています。そしてこれからもどんどん変わっていくでしょう。

政治、行政に素人で頼りない私ですが、私の後ろにはたくさんのすばらしい県民がいる、みなさんを信頼しているからこんな私が政治家になりました。

今後ともどうかよろしくご指導くださいますようにお願いいたします。