徳島県議会議員、吉田ます子(代表質問原稿)

次に今回も、入札制度改革についてお聞きいたします。

全国市民オンブズマンの調査により、16年度の都道府県の公共工事の平均落札率のランキングが発表になりました。徳島県は落札率が低い方から全国18位で、平成14年度95%、15年度94%、そして16年度が93%と年々少しずつ、低下しています。オンブズマンは1億円以上の工事での95%以上の落札件数の割合を談合疑惑度 とし、徳島県は47都道府県中、談合疑惑度39番目、ベスト9位ということでした。

知事が就任されてすぐに汚職調査団の提言を受け、入札制度改革に着手され、調査団に「骨抜き」と厳しい評価をされながらも、平成16年度より何とか提言の一部を実行していただきました。そして、「適宜見直しをする」とのお言葉どおり、今年5月よりさらに一般競争入札を1億円以上の工事へと拡大されました。

そこでお尋ねいたします。
知事はこの間の入札制度改革をどう評価されますか。
また今後、さらに一般競争入札を拡大されるおつもりでしょうか?

(コメント)

落札率が談合疑惑度にイコールという論理を認めるわけにはいかないお立場でしょうが、今年、総務省より「地方公共団体における行財政改革推進のための新たな指針」として「公共工事の入札・契約に対する住民の信頼を確保するため、情報の公開を初めとするさらなる適正化に資する取り組みを進めること、」との通知、助言もあります。

工事の評価を落札率のみでみることももちろん出来ませんが、「より良い工事をより安く」ということは、県民の税金をお預かりしている以上、当然の努力義務です。

引き続き、入札制度について、研究、改善されますよう要望いたします。